「アイディアがまとまらない!」と思った時に、考えてみてほしい事 その3

こんにちわ。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?



さて。
今回は 前々回 と その前 に書いた 「アイディアの出し方」 の続きです。
今回が最終回となります。

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始めの回に述べた下記3つのポイントの内、最後の1つに関する記事となります。




アイディアを出す技術 3つのポイント 



  1. 「目的」をハッキリさせる。
  2. 「楽しませたい人」をイメージする。 
  3. 「目的」と「対象」に見合った内容かを自問自答する  ←今日ココ


 1回目の記事で「目的」の絞り方、絞るまでの思考プロセスのコツをご紹介しました。
 2回目の記事で、「楽しませたい人」、つまりターゲットイメージに対する考え方のコツをご紹介しました。

 そして3回目。
 「 「目的」と「対象」に見合った内容かを自問自答する 」 というものです。



「目的」と「対象」に見合った内容かを自問自答する


 これ。

 「そんなの簡単じゃないか!」と思う人も凄く多いと思います。
 でも、実はココが一番難しいんです。


 その理由ですが、まず質問です。


 皆さんは何かのアイディアを考える時に、 「自分の中の何案目」 を採用していますか?
 ちょっとこれまでの自分を思い出してみて下さい。



   ・


   ・


   ・


   ・


 いかがでしたでしょうか?
 殆どの人は 「日常でそこまでアイディアが必要な場面が無いから分からない」 という感じか、
 あるいは 「考えていく内にまとまらなくなってきて、人と相談してなんとなく決めている」
 とかではないでしょうか?

 もしくは、 「何案か考えて、なんとなくしっくりくるのを選んでいる」 とか。

 勿論、こういった考え方でも全然問題ないです。
 実際、自分も仕事以外で気楽に考える時はこんな感じで考える事も少なくないです。


 でも。


 本気でアイディアを考える時はちょっと違う考え方をします。
 これまでの記事で 「目的」と「対象」 の絞り方、具体化の方法論をお伝えしましたが、
 それらを ツール として利用するのが今回のポイントです。



目的を絞り・アイディアを具体化する術を「ツール」として利用する


 簡単な例を書いてみます。


  例)
   あなたは商店街の洋食屋さんです。
   そこそこの繁盛店の店主としてお店の経営をしている貴方ですが、
   更なる消費者満足を求めて、新商品のアイディアを考える事にしました。

   候補は以下の3つです。 


    ・高級な子羊肉をミディアムレアーに焼いて、上からトリュフを振りかけた子羊のステーキ。
     単価5000円。

    ・国産牛の厚切りタンを柔らかくなるまでに込んだビーフタンシチュー。
     単価2500円。

    ・九州地鶏の卵を4つも使い、黄身の部分だけでトロリと作った、とろける卵が美味しいオムライス。
     単価1200円。

 
 さて。いかがでしょうか?
 上記のケースの場合、


 「目的」は 「更なる消費者満足」 であり、「対象」は 「常連さん」 です。
 商店街の洋食屋さんと言う事なので平均的な客単価は1000円~2000円、

 というのが相場かと思います。もう少し安いメニューもある事でしょう。
 ここからが今回のテーマである 「自問自答」 のターンです。



自問自答してみる


 1つ目の案。

 単価5000円というと、一般的には 「とんでもなく高い食い物」 です。
 普通に考えたら採用はあり得ません。

 しかしながら 「常連」 に的を絞って考えた場合、
 「普段は絶対頼まないけど、いつか食べたい高値の華」という見せ方をしておく考え方もあります。

 消費者心理として 「より高いものを見せると、それより下の値段が安く見える」 という
 心理もあるので、 「見せメニュー」 として置いておくのは良いかもしれません。



 次に2つ目の案。
 
 単価2500円というと、いつもの客単価よりも 「少し上」 の値段です。
 売上数でいくとそんなに数は出ない事が予測されますが、
 「常連」に的を絞って考えると、「ちょっと贅沢」をする時に頼んでくれる需要が見込め、
 常連さんの顧客満足に繋がる可能性が見え隠れします。



 そして3つ目の案。

 単価1200円というと、まさに常連さんがいつも頼んでいる価格帯ド真ん中のメニュー。
 注文数としてはかなりの数が見込め、
 いつものメニューに少し飽きてきていた常連さんに対し、「ローテーションの1つ」として、
 新たに組み込んで貰える需要が見え隠れします。



 さて。
 貴方が店主であれば、どの案を採用するべきでしょうか?


 …手短に正解発表をします。


 ごめんなさい。
 これ、 「正解」 は無いんです(笑


 正確に言うと 「目的」と「対象」 に対する 「ウェイト次第」 なんです。



目的と対象に ウェイト をつける


 我々プロのプランナーは、必ず「目的」と「対象」がある仕事をします。
 企画としては最終的に 1つ の答え(提案) を出さなければなりません。

 その際に上記のような 「複数プラン」 を考え、それを 「絞る」 という
 場面に必ず出くわします。これは100%必ずです。

 その際には上記したような自問自答を何度も繰り返しますが、
 そこで重要になってくるのが 「決め手感」 です。

 つまり、提案する相手に対して 「なるほど」とか「いいね!」 と思わせる何かがいるのです。

 上記のケースの場合 
 「常連」に対する「更なる消費者満足」 を与える為の新規メニュー開発としましたが、
 これでは実はまだ弱く、もう少し具体的に「どんな常連の?」「どんな満足感?」まで
 考えた上で結論を出す必要があるんです。


 例えば、お店の客層や年齢層。
 子連れが多いのか、中高年の年配者が多いのか?により、嗜好は違います。

 また、店主の貴方としては、
 顧客に対して 「いつもより高い(美味い)ものを食べる喜び」を与えたいのか、
 それとも 「いつでも食べられるリーズナブルなものを食べる楽しみ」を与えたいのか、
 といった 与えたい体験 の違いもあるはずです。

 これらをフラットに考えてしまうと、恐らく「どれも正解」に思えてくると思います。
 なので思い切って 「ウェイト」 を付けてしまうのがポイントです。

 今回の場合 「客層」ベースで考えるか、「与えたい体験」ベースで考えるか。
 どちらが良いかは一概に言えません。貴方次第です。



あえて1つに絞るなら(企画屋さんの場合)


 因みに、自分なら。
 恐らく 「与えたい体験」 のウェイトを高くした考え方で決めると思います。

 それにより 1案 選ぶとしたら 「単価2500円のタンシチュー」 を選び、
 「いつも来ている常連さんが、ちょっと贅沢したい時に食べる、いつもよりちょっと美味しい新メニュー」
 として開発を頑張ると思います。

 もちろん客層の事も忘れてはなりませんので、客層とのマッチングも考えつつですが、
 最後に自分が 「決め手」 にするとしたら 「与えたい体験」 に比重を置いて考えます。



まとめ


 このように 目的と対象に対してマッチするかどうか?を考える際に、
 それらに対して 「ウェイト」 を持たせる事で、決めるまでのスピードと質が
 格段に向上しますよ、というのが今回のお話の大事な部分となります。

 意外と意識出来ているようで、意識出来ていない部分だと思うので、
 一度、騙されたと思って 意識的に ウェイトを付けた考え方をし見て下さい。
 きっと、「決め」の質が上がると思います。



ではでは、凄く長くなったので今日はこの辺で。
また次回。
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